<ご挨拶>


三重県交通遺児を励ます会の安田厚子です。

当会のことを、交通遺児家庭の方々に知っていただきたく、ホームページを作りました。

当会は、会員みな交通遺児家庭から成る自助ボランティア団体で、我家も子ども達が高校を卒業するまでお世話になる側でした。平成13年に夫が事故に遭って亡くなり、当時小学2年の息子と2才の娘が遺されて、入会以来、親子共々、見守って頂いてきました。

初めての参加は「餅つき大会」。事故から日が浅い頃でした。あの時、先輩達に笑顔と涙で歓迎された温もりは、忘れられません。餅つきに喜ぶ子ども達の笑顔と、先輩達の優しい笑顔が、むしろ凛々しく見えて、歩き出そうと心から思えたあの日が、つい昨日のことのようです。

「大きくなったね、よく来てくれたね、いっぱい食べてね」の声が飛び交う励ます会。幼かった子ども達が、カレンダーを眺めては参加を楽しみにしていた頃が、懐かしく思い出されます。

「自分一人じゃない」と思える場所に出会えたことは、心の出発点になりました。「同じ思いの人がいる、もっと頑張っている人がいる」と感じては励みになり、一歩一歩、歩んでこれたように思います。

今があるのは、多くの出会と温かいご支援のお陰です。

前会長より受け継がせていただき、追悼会で小さな手を合わせる姿、餅をつく歓声、美味しそうに頬張る顔・・そんな子ども達を見るにつけ、自分達に何ができるだろうと考えさせられます。子ども達に喜んでいただけるよう、親御さんにホッと和んでいただけるよう、、想いが膨らむばかりです。

心の支援に正しい答えはない気がします。会長というより、同じ境遇の一人として、支えられてきた一人として、陰ながら、心から、皆で寄り添い合えたらと思っています。

交通遺児家庭の方、どうぞ、お気がねなくご相談ください。

ささやかな会ではありますが、交通遺児家庭に笑顔が戻り、子ども達が希望に満ちて歩めるよう、微力ながらお役に立てれば幸いです。

三重県交通遺児を励ます会  安田 厚子

<設立>

●昭和60年度
「東海交通遺児三重県の会」として前会長、石田靜子により発足

●平成6年度
「三重県交通遺児を励ます会」と名称変更

●平成30年度
前会長退任。後任に安田厚子就任